明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。
平成の元号で歴史を刻むのもあと僅かとなりました。
ご即位以来、象徴天皇として、平和と国民の安寧を祈りつつ常に国民に寄り添ってこられた天皇陛下に、改めて尊崇の念を抱かずにはいられません。そして、何よりも皇室の安定的継承のために、女性宮家の創設、女性天皇誕生の可能性を一日も早く検討し、結論を得なければならないのではないかと考えております。_
年の瀬の喧騒に紛れるかのように、御用納め前日の12月27日に、原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原子力発電所の安全審査において、正式に「合格」を決定しました。
「免震重要棟に耐震性が無かった」という余りにも情けない事実を隠してきた東京電力に、原発を動かす資格が無いことは、改めて言うまでもありません。
安倍内閣が安全審査に合格した原発を再稼働する方針を変えていない以上、これから新潟県に対して再稼働への圧力が高まるものと思いますが、一昨年の新潟県知事選挙で示された「再稼働反対」の民意は、昨年の衆議院選挙でも改めて鮮明となり、野党が与党を上回る全国でも注目の選挙結果となりました。
福島第1原発事故の原因が解明されていないこと、誰も原発事故の責任を取っていないことを改めて強く訴え、柏崎刈羽原発の再稼働は認められないことを安倍政権に突きつけていきたいと決意を新たにしております。
原発事故の収束、汚染された地域の再生、何よりも被災者の生活の再建にはまだまだ時間がかかります。「原発事故 子ども・被災者支援法」の立法意思が尊重され、自主避難者を含む、全ての被災者への支援がさらに充実されるよう政府に求めていきたいと思います。
自由党は、福島原発事故を機に「脱原発」を決定したドイツを2012年秋に視察に訪れ、当時のアルトマイヤー環境大臣を始め与野党の政治家、商工会議所幹部、消費者団体代表などと意見交換を行いました。
実際に脱原発を実施し産業の再生に取り組む自治体や、再生可能エネルギーを産業政策の柱にして経済が活性化し、村に若者が戻って活気溢れる自治体も訪れました。そして、5年の時を経て、私たちが訪独した時に計画されていた以上に再生可能エネルギーが普及し、期待された以上の経済効果をもたらしているとの研究報告を受けました。
新しいエネルギー社会を作ることで経済を活性化していくことが世界の潮流だと思われる今日に至ってもなお、「トイレのないマンション」といわれ、高レベル放射性廃棄物の最終処分場については候補地さえ未だに決まらない中、それでも原発に固執する理由がなかなか理解できませんが、原発のない新しいエネルギー社会をつくることを粘り強く提案していきたいと思います。_
未だに真相が解明されていない「森友・加計問題」。なぜ、総理のお友達には異例の特別扱いのオンパレードで、国民の共有財産である国有地が、ただ同然で払い下げられたのか、国会の答弁が嘘だったことが誰の目から見ても明らかな当時の財務省理財局長が、税金の徴収責任者である国税庁長官に栄転し、居座り続けているのか、皆さまも納得できないと思います。
また、52年ぶりにただ一校だけ新設される獣医学部の開設事業者であり、総理の腹心の友が経営する加計学園が、国家戦略特区の初回の会議から出席していたにもかかわらず、なぜその存在を議事録から削除したことが発覚しても、「議事録も全てオープンで、一点の曇りもない」と言い張り続けるのか。年は変わりましたが、この問題の追求をさらに続けていくつもりです。
なぜならば、これらは国家の私物化、独裁政治の象徴であると考えるからです。そして、森友・加計問題に加えて、「準強姦事件 逮捕状執行停止問題」を超党派で検証しています。これは、伊藤詩織さんというジャーナリストを強姦した疑いで捜査員たちが成田空港で被疑者を逮捕する直前に、官房長官の元秘書官である当時の警視庁刑事部長の指揮で、逮捕状が突然執行停止されたものであり、被疑者が総理と極めて近い著名なジャーナリストであることから、刑事司法が歪められたのではないかという問題です。
昨年の通常国会で、刑法が改正され性犯罪は厳罰化されましたが、被害者を緊急にサポートし、証拠保全、心身のケアをワンストップで行う「レイプ救済センター」がまだ整備されていません。廃案になった議員立法「性犯罪被害者支援法案」の成立を目指し、しっかりとした支援が行われるようにしていきたいと思います。_
森友・加計・逮捕状執行停止問題は「国家の私物化3点セット」です。
国家の私物化の強い疑いをかけられている権力者が、その権力を抑制して国民の権利を守るためにある憲法を改正しようと、そのスケジュールまで言及することに対して、主権者である国民はもっと大きな反対の声を上げなければならないと思います。_
過去の歴史を省みれば、権力の暴走を止められない時にその国に悲劇がもたらされます。
北朝鮮のミサイル発射や核実験など、安全保障環境が厳しさを増す今だからこそ、国民が誤りのない判断をするためにも情報公開の徹底と、権力者の謙虚な態度、その権力を極めて抑制的に使うことが求められます。
権力・行政を厳しくチェックして、国民の生活が第一の政治を実現するために微力を尽くしてまいります。
通常国会も引き続き、農林水産委員会に所属致します。
減反政策と直接支払い制度の廃止、安定的に安価な種苗を提供してきた「主要農作物種子法」の廃止、いわゆる農協解体法の成立、日欧EPA、TPP。
食と地域を守るために講じられてきた制度、政策が「強い農業、儲かる農業」の名の下に廃止され、農業は厳しい自由競争の試練にさらされます。
各地域の現場の声をしっかりと反映し、食料安全保障の観点からも農業を守るために頑張ります。_
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。_
平成30年 元旦 参議院議員 森ゆうこ
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あけましておめでとうございます。
国家私物化の3点セットを自由党が追及し続けることを期待します。森議員を応援しています。
投稿: 立花 健 | 2018年1月 2日 (火) 11時08分
森さま
はじめまして。
兵庫県て、しおりさん事件と似た様な事が起こっております。
内容は、ネットニュースジャパン 8月2日付記事を見ていただけたらわかっていただけると思います。
その内容を兵庫県の行政、全ての機関で問題視しないようにしており、現在、兵庫県を国賠で提訴し、兵庫県立阪神昆陽高校元、現校長、関与した教師ら、兵庫県教育委員会の教育長、職員らわ刑事告訴しておりますが、マスコミに話をすると、最初は記事にする様な事を言われ、大変な事が起こっているという対応をされますが、その後、取材されたのちに、どちらからか圧力が
かけられて、対応されなくなります。
おそらくですが、兵庫県知事井戸氏が、過去、官僚だったため、色々な機関に圧力をかけて、事件を表面化にしないようにし、強姦を犯した犯人が犯罪を認めていたのに、伊丹警察署に在籍していた古谷という、警察官は犯人を放置し、警察での記録(広聴処理表)は虚偽だらけの内容を作成されて、犯人を放置し、被害者はまた被害に遭うのではないかとPTSDになった上、その後も警察、学校、教育委員会で嘘だらけの対応をされ、被害者、親共に、精神的疾患を重ねて、精神障害者手帳まで所持するまでにされたのに、どこの機関も一切問題視されず、最後は、(「今後一切対応しません。」と逃げ、そのため、告訴、提訴しましたが、おそらく、神戸地検では不起訴にし、裁判所でも、今現在、裁判期日に原告として出席しておりますが、裁判官は、何も言わさない様に止められます。
この告訴、提訴した事も、マスコミは一切出そうとしません。
どうか、森さまのお力をお借りして、世間に出してもらえないでしょうか。
この学校では、他にも生徒同士の強姦事件が起きてますが、犯人は、校長からの厳重注意のみで終わっており、学校から被害者には、(被害届を出さないように」と自宅に教師らが行き、頼んだそうです。
この事案を兵庫県弁護士会の弁護士に相談したら、
「何を訴えようにしているのか?いい経験をしたと思って頑張りなさい)と言われたそううで、私共も同弁護士会の弁護士から、同じような事を言われ、今告訴しているのも、自身で告訴状を作り、提出したものです。
兵庫県内の全ての機関が、隠蔽しようとしています。
マイニュースジャパンで、ようやく、記事に出してもらえる事になりましたが、その記事を書かれた方がどちらからめ圧力をかけられないため、出せたものだと思います。
兵庫県内で何が起こっているのか、調べていただく事は出来ないでしょうか。
このままだと、兵庫県では、強姦が起きても犯人を放置され、犯罪が増えていく一方であると思います。
お力をお借り出来ないでしょうか。
被害者、親共に、精神的疾患で苦しんでおり、何度倒れ、救急車に乗って病院に運ばれたかわからない状態になっています。
この様な状況を許せないのです。
世間に出して、問題視してもらえないでしょうか。
詳しくお話しを聞いていただけるなら、森さまの方に伺います。
このままでは本当に兵庫県は、犯人を放置し、犯罪か増えると思います。
どうか、ご対応していただけます様、よろしくお願い致します。
投稿: 長谷川 | 2018年1月 4日 (木) 12時08分